記述すること

 

/表現と記述 なにが表現 記述はなに

■「そういうレベルの意識が表現なんだという考え方は、かなりラジカルだと思いますが、でも、僕たちはさっきお話したような障害者が靴下を履くということを表現したいわけです。自分たちが見たレベルで記述したいわけなんです。」ー『知覚はおわらない』  こういうことを実現したい どうやって?

■ テーレンの記述したことは果たして何かについての説明といえるのか、そこからリーチングの発生についての理論などというものがでてくるのか。手にどんな変化を見てもそれはすべて一つの解決になる。(イントリンジック・ダイナミクスというのは、もともとの振動体としての赤ん坊の身体にあった固有の動きの傾向性みたいなもので、その後にリーチングの開始という解決をもたらすものです。)彼女の観察はリーチングに至る運動の発達について何か一つの見方を提供するというのではなくリーチングの発生そのものを記述している。ー『複雑系の科学と現代思想アフォーダンス』(以下同)

 

/記述の始まりと終わり 運動は止まらない

■内部観測……フローとストック……例えば何かを触る時などは、指を滑らせた時に受ける刺激のフローはどうしてもどんどん変わりますし変わることがむしろ普通で自然なのですが、いったんそのフローを止めないと記述ができないからとりあえずは止めることで知覚あるいは認識の研究が進んできた、……

 ■……創発と呼ばれているようなプロセスとして、そういったカテゴリーを発生させてくるようなシステムの持っている制約、法則性といったものを記述することができるかもしれない……

↓notation?

□この記述ではa点とb点を結ぶ線であれば、いかなる線形でも等価に扱われてしまう。記述する点を無限に細かくすることで対応しても原則的には変わりない。記述された点以外の差異はこの記述によって消去される。……現象の多様性を捨象して同一の対象を確保すること、すなわち同一の単位として同定する方法がノーテーションの基本にあるかぎり、この問題は残る。ー『芸術の設計』

あとで読みます絵が微妙:ラバン身体動作表現理論

→パターンを決める=表現内容を名づける、「即興技能を身につけるために」、動きと動きの間は  振り付けとフロアプランが別になった時

 

/ 文法 文体 つかめなさ

■……ギブソニアンの書く文章というのは大体、トートロジカルでるという評価を受けるんです。……実はトートロジーではなくて運動している文章であるというふうに見ていただけるとありがたいです。常に更改している。更改しているような運動を記述しているからそのようになっているんだ、……

■最も基本的な、規約な述語、つまりそれ以上さらに還元できないところにきていながら、実は環境そのものを述語にひっくるんでいるというのがこのアフォーダンスです。……つまり最も基本的な述語のところに確定しないものを廃するということになっています。

■……「椅子が人に座ることをアフォードする」と言った時、「アフォードする」という述語は座る主体、つまり「人」を含んでいますので、本来文章を終結させるはずの述語が文章を集結させずにいわば運動させてしまうわけです。

 

/物語 〈想起ー時間の摩擦〉から

佐々木:供述調書というのは記録であるわけですが、それが出来上がる過程みたいなものを我々は見ているんです。……そこに生命的なゆらぎ、動揺みたいなものを探していこうというのが発達心理学の浜田寿美男さんの始めた供述分析の方法なんです。……

松野:対話の場合、必ず、生命的と言われた摩擦に相当するものが絶えず残っていて、それが常に先送りされているのだろうと思うんです。

(略)

佐々木:浜田さんの言葉で言うと嘘分析です。想起が反復して更新していく過程の中に、物語が成立していくというプロセスと、事実のリアリティがあらわになっていくというプロセスがあり、両者は違うはずだということを前提にして分析するという手法です。

オルケゾグラフィ - Wikipedia 対話形式の舞踏譜

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キュビスム

http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/bitstream/123456789/7296/1/kusiroron-45-10.pdf